防衛省によりますと、18
日午前8
時前、
北朝鮮から
弾道ミサイルの
可能性のあるものが
発射されました。
そのおよそ40
分後にも
北朝鮮から
弾道ミサイルの
可能性のあるものが
発射されましたが、
防衛省関係者によりますと、
いずれも
日本のEEZ=
排他的経済水域の
外側に
落下したとみられるということです。
防衛省は、18日午前7時46分、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと発表しました。
そのおよそ40分後の午前8時24分、海上保安庁は防衛省からの情報として、新たに北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表しました。
防衛省関係者によりますと、北朝鮮から発射されたものは、いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外側にすでに落下したとみられるということです。
これまでのところ船舶や航空機などへの被害の情報は入っていないということです。
北朝鮮がことしになって弾道ミサイルや、弾道ミサイルの可能性があるものを発射したのは、1月14日以来で2回目です。
防衛省は情報の分析を進めるとともに警戒と監視を続けています。
韓国 北朝鮮が短距離弾道ミサイル数発発射と発表 日本海に向け
韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が18日午前7時44分ごろ、首都ピョンヤン近郊にある南西部のファンヘ北道サンウォン付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル数発を発射したと発表しました。
岸田首相「断じて容認できない」
岸田総理大臣は参議院予算委員会で質疑に先立って「本日、午前7時台から8時台にかけて北朝鮮が複数発の弾道ミサイルを発射した。わが国のEEZ=排他的経済水域の外側に着弾したものとみられ、現時点で被害報告などの情報は確認されていない。私より、落下物による被害がないかの確認、情報収集の徹底、関係国との連携などの指示を出した」と述べました。
その上で「北朝鮮はことしに入ってからも高い頻度で弾道ミサイルの発射を繰り返しており、一連の北朝鮮の行動はわが国と地域、国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない。今回の発射も関連する国連の安全保障理事会の決議に違反しており、強く非難する。北朝鮮に対し、すでに厳重に抗議を行った」と述べました。
そして「引き続き情報収集と警戒・監視に全力を挙げるとともに日米や日米韓で緊密に連携していく」と述べました。
水産庁 被害などの情報がないか確認を進める
北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを相次いで発射したという情報を受けて、水産庁は、各地の無線局を通じて漁船に対し注意を呼びかけるとともに、被害などの情報がないか確認を進めています。
北朝鮮 ミサイル発射に関することしの動き
北朝鮮は、ことし1月、迅速な発射が可能な固体燃料式としては初めてとなる中距離弾道ミサイルの発射実験を実施しました。
その後、低空を変則軌道で長時間飛行できる巡航ミサイルを2月2日までの10日間で4回という異例の頻度で発射しています。
一方、3月14日まで韓国で実施された米韓合同軍事演習の期間中、ミサイルの発射はありませんでしたが、キム・ジョンウン総書記が軍の砲撃訓練などを相次いで視察して、米韓両軍への対抗姿勢を示していました。